自身の性を男でも女でもなくNon-Binalyだと公言しているIndia Jordanが5月にリリースした6曲入りEPから。ジャケットはある一夜、クラブのトイレでふと自分を見つめる彼(とここではあえて言い切りたい)の姿を映している。ベース通過世代ならではの高い音響処理とサンプリングアートの融合。後追い世代のレイブ再解釈という10年代後半に(強烈なノスタルジーと共に)蔓延していたミームは今年のこの一枚で新たなフェーズに進むに違いない。ノースイングランドの片田舎からこんな素敵な音楽がここまで届けられてるという事実は日本の辺境でもがきつづけてる僕らをいつも支えてくれる。